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過去ブログから真珠好きのルーツを辿る

by MARU

10年近く前に書いたブログを発掘した。私の真珠好きのルーツを辿る。当時22歳。

2007年7月31日

飛行機に乗って、愛媛の端の、とある小さな漁村に行く。
私の第二の故郷だ。
そこで母は漁師の娘として生まれ、その漁村には私が今まで会った人の中でも、超ド級の天然ボケな祖母がいる。
その日も、祖母のシメちゃんはスプーンの事をスコップと呼んでいた。

あくる日、私は生まれて初めて船を運転する。
愛車のエイプよりも、ミッションのスポーツカーよりも、夏の夕方の船は爽快だった。
ほんと、最高だった。

家に帰ると、親戚に「玉入れ行くぞ。」と言われて車に乗らされ、何回聞いてもそれしか言わないので、なんだろうと思っていると、貝の養殖場らしき場所に着いた。
いかにも海育ちなおっちゃんが笑顔で迎えてくれ、いきなり真珠のストラップを貰い、そこでやっと真珠を作っている場所なんだと気付く。
玉入れは、真珠の玉だったんだ。
私は海のおじさんに説明を受け、いろんな器具を使ってメスを入れたりしながら1時間近くかけて30個程の貝に真珠になる玉を入れた。

おじさんはなんと1日に700個の貝に玉を入れるらしい。
3月になると海から上げ、そのうちの半分近くは異物混入が原因で死んでしまい、残りの半分が真珠になるんだそうだ。
1粒10円の不揃いな真珠から、1粒1万円 の美しい真珠まで全て生き物の力によって作られる。
最高級の物は東京の高級デパートにも並ぶ。
こんな小さな漁村で育った小さな貝から真珠は育ち、日本の流通でもってセレブに買われていく。
私のバイト先もそうだが、狭く汚い場所で作ったものが、世界でもトップクラスのセレブ達が使う事になる。
新宿と小さな漁村はいつも同じ時間を刻み、1つの貝に1つの玉が入る時、百貨店で1つパールのネックレスが売れる。




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